業種別の残業代計算ガイド

あなたの業種に合わせた残業代のルールと計算方法を確認しましょう

業種別 残業代比較表

主要業種の平均月給・残業時間・残業代を比較しました。 金額はあくまで業界平均の目安であり、個人の条件により大きく異なります。

業種平均月給平均残業時間平均残業代主な特徴
トラック運転手約35万円約45時間約11.4万円年960h上限・待機時間
飲食店約26万円約35時間約6.6万円深夜割増・着替え時間
建設業約38万円約40時間約11.0万円36協定上限適用・危険手当
全産業平均約33万円約13時間約2.5万円厚労省統計より

※ 出典: 厚生労働省「毎月勤労統計調査」2025年データをもとにZanCalcが算出。 実際の金額は個人の基本給・手当・勤務時間により異なります。

全業種共通の残業代ルール

どの業種で働いていても、以下の基本ルールは変わりません。 業種特有のルールは上記の各ページで詳しく解説しています。

法定労働時間

1日8時間・週40時間を超える労働は残業扱い。この上限を超えた時間には割増賃金が発生します。

通常残業の割増率

法定労働時間を超えた残業には25%以上の割増が必要。 時給1,000円なら残業時給は1,250円以上。

深夜労働の割増率

22:00〜翌5:00の深夜帯にはさらに25%の割増が加算。 深夜残業なら合計50%の割増です。

休日出勤の割増率

法定休日の出勤には35%以上の割増が必要。 休日深夜なら60%の割増になります。

2024年4月の働き方改革 - 業種別の影響

2024年4月から、これまで残業上限規制の適用が猶予されていた業種にも 36協定の上限規制が適用されました。影響が大きかった業種は以下の通りです。

自動車運転業務(トラック・バス・タクシー)

年960時間の上限。改善基準告示で1日の拘束時間13時間以内(最大15時間)に。詳しく見る

建設事業

原則として年720時間の上限(一般則と同じ)。災害復旧は例外あり。詳しく見る

医師

A水準は年960時間、B・C水準は年1,860時間の上限が適用。

よくある質問

業種によって残業代の計算方法は違うのですか?

基本的な計算式(時給 x 割増率 x 残業時間)は全業種共通ですが、業種ごとに特別な規制やルールがあります。例えば、トラック運転手には待機時間のルール、建設業には2024年から新たに上限規制が適用されるなど、業種特有の注意点があります。

2024年問題とは何ですか?

2024年4月から、これまで残業時間の上限規制が猶予されていた運送業・建設業・医師などに、36協定の上限規制(年720時間〜960時間)が適用されました。特にトラック運送業では年960時間の上限が設定され、業界に大きな影響を与えています。

未払い残業代が多い業種はどこですか?

厚生労働省の調査によると、飲食店小売業運送業が未払い残業代の指摘を多く受けています。特に飲食店は「サービス残業」が慢性化している傾向があり、着替え時間や掃除時間が労働時間に含まれないケースが報告されています。

どの業種でも残業代は必ず支払われるのですか?

はい。労働基準法は全ての業種に適用されます。法定労働時間(1日8時間・週40時間)を超えた労働には、必ず25%以上の割増賃金を支払う義務があります。業種による例外はありません。ただし、管理監督者など一部の職種は適用除外があります。

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